鳥禽秘抄[詳細]
空を上っていくと、宙になり、宇宙に達する。
その途中だか向こうだかには、天界もあるらしい(行ったことはないが)。
そこを自在に飛翔する鳥たちに、人間が神秘を感じるのは、ごく自然なことだ。
本書には、鳥たちの不可思議な話を集めた。
時折、頭上を怪鳥がかすめ飛ぶことがあっても、
ひるまず最後までお読み頂けたら嬉しい。
(まえがきより)
■目次より |
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◆小鳥の章
すずめ─雀雀の報恩、雀と改元、怪魚の正体、赤い雀(一)、赤い雀(二)、三本足の雀、雀へ転生した貴族、雀宮、雀の卵、雀嶋、雀と蛤
つばめ─燕
燕の足、燕の巣、白燕のこと(一)、白燕のこと(二)、継子の運命、燕の復讐(一)、燕の復讐(二)
うぐいす─鶯
鶯と死児、八尾木のこと、土中の鶯、谷間の鶯、鶯の沙汰、鶯の親の知恵
ほととぎす─時鳥
京の時鳥、夕暮れの時鳥、時鳥の鳴き声
あとり─猟子鳥
猟子鳥の群飛
◆野鳥の章
はと─鳩山鳩の怪、薬師寺の鳩、信玄と鳩
からす─烏
猿真似、頭八咫烏のこと、烏の羽根、烏の巣、赤い烏(一)、赤い烏(二)、赤い烏(三)、赤い烏(四)、頭の白い烏、白烏(一)、白烏(二)、白烏(三)、烏の鳴き声(一)、烏の鳴き声(二)、烏の邪淫、烏と数珠、式神返し、烏と火
きじ─雉
禁野のこと、鷹狩の報い、雉と改元(一)、雉と改元(二)、遣わされた雉、白い雉(一)、白い雉(二)、雉への転生、雉の恨み、焼け野の雉、伊福部の岳のこと
らいちょう─雷鳥
雷鳥のご利益(一)、雷鳥のご利益(二)
◆猛禽の章
わし─鷲猿の報恩、賊の名、鷲にさらわれた赤子(一)、鷲にさらわれた赤子(二)、鷲の大飛行
たか─鷹
黒鷹の威勢、白癬の妙薬、白鷹のこと、熊鷹と大蛇、鷹の秘密、源斉頼のこと、鷹の嘴、鷹と主人、鈴喫岡
はやぶさ─隼
隼の巣
みさご─鶚
源馴と鶚、本間孫四郎の弓、鶚鮓、みさごという音
とび─鵄
鵄と天気、柿の木の仏、神武天皇と鵄、白鵄のこと、鵄の正体(一)、鵄の正体(二)、比叡山の鵄、天狗と龍、鵄と箸、鵄の落とし物
ふくろう─梟
梟は不孝な鳥か、倉の梟、白い梟(一)、白い梟(二)、梟の秘密
◆水禽の章
う─鵜鵜の大群、対馬の鵜(一)、対馬の鵜(二)
おしどり─鴛鴦
夫婦愛
かも─鴨
鳴鴨の香炉、鴨罠のまじない、賀毛郡のこと、鴨野のこと
かり─雁
雁卒塔婆のこと、雁の乱れ、雁の運命、鴈風呂、雁の首の金
くいな─水鶏
坊主の悪計
くぐい─水鶏
鵠と御子
こうのとり─鸛
鸛の復讐、鸛の卵、消えた鸛、巣を遷した鸛、鸛と鶴、鸛の嘴
さぎ─鷺
生き返った鷺、棟の鷺、観音と鷺、鷺の怪(一)、鷺の怪(二)、鷺と荘子
つる─鶴
身代わり鶴、玄鶴のはなし、鶴郡のこと、鶴の巣(一)、鶴の巣(二)、渡り鶴、鶴の智慧、鶴の稲穂、鶴の卵、羽織のこと
とき─鴇
鴇の羽根(一)、鴇の羽根(二)
◆海鳥の章
あほうどり─信天翁信天翁を釣る
みやこどり─都鳥
業平の東下り
うとう─善知鳥
善知鳥のこと(一)、善知鳥のこと(二)、善知鳥のこと(三)
◆異鳥の章
くじゃく─孔雀源憩と孔雀、孔雀の飛翔、孔雀の雌雄
とじゅけい─吐綬鶏
吐綬鶏の吐気
うぶめどり─姑獲鳥
妖鳥あらわる
ちん─鴆
異鳥あらわる
ぬえ─鵺
鵺退治
とり─鳥(種名不明)
豊年鳥のこと、鳥が美女と化す、鳥柱のこと、大鳥あらわる、怪鳥を射る、父と子、鳥の卵、土中の鳥
出典一覧
あとがき
■関連図書(表示価格は税別) |
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