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編集宣言[概要]


目次著者紹介関連情報書評



H(へんしゅう)芸からE(エディトリアル)闘争へ!

編集とは世界と向き合うことである。
そこには方法の発見があり、関係の発見がある。
そして何より、日が暮れても、カラスが鳴いても
帰りたくなくなるような
とびっきりの「遊び」がある。




■目次より

エディトリアル・マニフェスト

H芸からE闘争へ/マントラの出現/類と例/埒の内と外/書物と本物/間と対/見当と見分/プリヘンジョン/間違い/顔と背中/見返り美人/目次読書法/本文組/声字実相/両観音/ナリユキ/ルビとフリガナ/ルビズム宣言/文字の宇宙/立ち読みと奥付/頁と丁合/本日の本/本の神殿/本と帝王学

初めて『遊』を読む人のために—「別の仕事」との関係から

場所と地図/自転車の乗り方/命名はお気に召すまま/暴走族/何が似ているか/気配の存在学/不等式の使用/「私」を消す方法/彼の噂/洒落/聖自然学/ページの中の時計/別の仕事/歴史と感覚/アジアを少々/遊撃性/アマチュアのためのゲーム/この仕事

編集者あとがき—「遊線放送局」より



■著者紹介:

松岡 正剛 (まつおか・せいごう)
1944年1月25日、京都室町に生まれる。実家は悉皆屋型の呉服屋。「正剛」の名は、父親の「他人に殺されるくらいの気概の持ち主になれ」との思いにより、中野正剛より採られた。3歳で東京日本橋に転居、さらに京都、横浜へと住まいを移し、高校時代は九段高校で『九段新聞』、大学では『早稲田大学新聞』の編集に携わる。早稲田大学文学部中退後には、高校生向けのタブロイド誌『the high school life』の編集長を務めた。1970年6月より雑誌『仮面』の創刊準備をスタートするが、刊行直前に発行元の仮面社が活動休止。『仮面』は『遊』と改称され、1971年4月に『遊』の制作発行母体として工作舎の設立メンバーになる。1982年、『遊』休刊とともに独立し、1987年に編集工学研究所を設立。「生涯一編集者」として疾走を続け、2024年8月12日、永眠。田中優子との対談集「昭和問答」(岩波新書)の「あとがき」が最後の執筆原稿となった。

追悼・松岡正剛もお読みください

松岡正剛_2022年春、近江長浜にて
松岡正剛 2022年春、近江長浜にて



■関連情報

2024.11.27 トークイベント:『遊』と松岡正剛の時代
デザイナー祖父江慎 × 工作舎編集長 米澤敬


大学時代に松岡正剛さんに誘われて『遊』で働きブックデザインの世界へ入った祖父江慎さんと、「遊塾」に参加してそのまま工作舎スタッフになり現在三代目編集長である米澤敬が、「遊」時代の松岡さんについて語り合います。オンライン参加可能。

2024.11.27(水)19:00〜20:30
ジュンク堂書店池袋本店 詳細はジュンク堂書店へ
祖父江慎さん米澤 工作舎編集長




■書評

2024.11.2 毎日新聞 短評
…今さらながら松岡の博覧強記ぶりに驚く。「不等式の使用」という項では、「ブッダよりもマハーヴィラ」「紀貫之よりも柿本人麻呂」など100人近くの偉人に松岡は優劣をつけている。なぜそのような評価としたのか、かの人たちを深く知らずして語ることはできないはず。…
今年8月、松岡は永遠の眠りについた。「では、また次号で!」で終わるこの本には、若き松岡の息づかいがあふれている。




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