追悼・松岡正剛
工作舎初代編集長、松岡正剛さんが2024年8月12日に逝去されました。
https://seigowchannel-neo.com/topic/5119
出版史に刻まれた『遊』『全宇宙誌』、処女作の『自然学曼陀羅』 をはじめ、近年も『にほんとニッポン』『うたかたの国』など工作舎から刊行していただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
松岡正剛さんが亡くなった。かねてよりその周辺の人々や「千夜千冊」から、松岡さんの病状は聞き及んでいたので、充分に覚悟はできていたつもりだった。8月13日に赤堤の「本楼」で、最後の挨拶をさせていただいたときも、正直なところ、悲しいという気持ちにはならなかった。しかし松岡さんの不在は、ボディブローのように効いてきた。喪失感というわけではない。とうとう何かが終わったという感覚に近いのかもしれない。かつて松岡さんとの仕事で「オワリカラハジマル」というキャッチコピーを書いたことがあるが、まだこれから何がはじまるのか、何をはじめたらいいのか、その糸口もつかめないままだ。できることは、日々の編集しかないのだろう。
工作舎 編集長 米澤敬
●著作
●対談収録
●編集