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ジオメトリック・アート[詳細]

目次Recommended Image 著者紹介関連図書関連情報書評特集
シリーズ概要



黄金比、万華鏡、バックミンスター・フラー…
「幾何学アート」の世界へようこそ。

ジオ・スペースのパノラマ〜空へ伸びる建築/左頁ジオ・スペースのパノラマ〜空へ伸びる建築/右頁

◎重力の制約をかわして、軽く、空へと伸びようとする建築。
それは、石造建築とは根本的に異なる、
張る・編む・ねじる発想で、建築の未来を予言しています。
(Prologue ジオ・スペースのパノラマ)

◎「いろいろなオペレーションは、最後に同じものに戻る」…
ヘルマン・ワイル (Part-1 シンメトリー)

◎ミツバチの巣房のかたちは「最少の材料・最大のスペース」の好例であり、
もっとも強固な6角形のエンジニアリング(工学技術)でもあります
(Part-3 プロポーション)

◎「統一されたものは複数である。それは最少でも2からなっている」…
バックミンスター・フラー(Part-4 コネクション)

◎純粋な「かたちのあそび」の中から幾何学的な
セレンディピティ(ふと重要な発明・発見をする)が生まれてくるのです…
(Part-5 キネマティックス)

◎「なぜ、人間は、自然の中に幾何学的な美を見い出してしまうのか?」
それは、古代の神聖幾何学の祖ピタゴラスから、フラーレンなど
現代のナノレベルの物性研究までを貫く大きな問いでもあります…
(「あとがき」より)


スペース・パッキングとは何か?/左頁スペース・パッキングとは何か?/右頁



■目次より

Prologue GEO SPACE ジオ・スペースのパノラマ
自然、科学、技術の「かたち」に幾何学の発見と夢をたどる。
◎超領域の科学の壁/20世紀のジオ・スペース/ジダバッグの発明

Part-1 SYMMETRY シンメトリー
多面体の万華鏡、めくるめくシンメトリー空間へのいざない。
◎鏡の世界へようこそ/大円多面体コーナー万華鏡/光の万華鏡ペンタキス

Part-2 SPACE PACKING スペース・パッキング

もっとも効率よく空間をうめつくす数学的デザインのこころみ。
◎シャボン玉の幾何学/パチンコ玉の2種類の詰め方/多面体の地球儀

Part-3 PROPORTION プロポーション
自然・人工を問わず、かたちの調和には比率のシステムが秘められている。
◎自然の中の白銀比:ミツバチの巣/黄金比:生命の「黄金」のらせん/近代デザインと比

Part-4 CONNECTION コネクション
異なるものを結び合わせ、立体化する「コネクション」の妙に触れる。
◎アーチとモビール/テンセグリティの登場/タワー・コネクションのデザイン

Part-5 KINEMATICS キネマティックス
風が動かすモビールから惑星の軌道運動まで、「動く」世界に挑む最先端の幾何学。
◎ダンスする多面体/裏がえされたキューブ/高次元トリックの立方体

プロポーション〜かたちと比/左頁プロポーション〜かたちと比/左頁



■著者紹介:カスパー・シュワーベ CASPAR SCHWABE

1953年、スイス、チューリッヒ市生まれ。同地のシュタイナー学校で学んだのち、独学で科学、芸術、デザインを修める。科学博覧会のアートディレクターとして国際的な活動を展開するデザインサイエンスの研究者。自ら作りあげた幾何学モデルを紹介するパフォーマンスも好評。2002年から03年まで神戸芸術工科大学特任教授。2004年からは倉敷芸術科学大学教授。

:石黒敦彦 ATSUHIKO ISHIGURO

1952年東京生まれ。明治学院大学文学部卒。芸術/科学系の編集者を経て、86年“来るべき芸術”のためのワークショップを設立。91年から毎年「メビウスの卵展」を全国で開催。2006年3月には「メビウスの卵展15年の挑戦・光のアートランド」展が、金沢21世紀美術館で開催された。現在、多摩美術大学情報デザイン学科及び武蔵野美術大学芸術文化学科の非常勤講師。




■関連図書(表示価格は税別)

  • 「ふと…」の芸術工学 カスパー・シュワーベ[「ふと…」する発明・発見]収録  2500円
  • 神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ 杉浦康平プロデュース 2500円〜2800円
  • 宇宙を叩く  火焔太鼓・曼荼羅・アジアの響き  杉浦康平 3600円
  • イマジナリー・ナンバーズ 複雑系ダイナミクスがつくる形 木本圭子 4800円
  • 形の文化誌シリーズ 美術から宇宙まで形に遊び・驚き・学ぶ 2000円〜2600円



  • ■関連情報

    2007.4.15 シュワーベ氏、東京国際フォーラムでイベント
    4/15 ミームデザイン学校設立のためのプレスクール&シンポジウムが開かれ、カスパー・シュワーベさんが幾何学モデルを紹介するパフォーマンスを行いました。そして後半は、デザイナーの祖父江慎さんと日本語の表記や未来について考えるシンポジウム。ミームデザイン学校とはデザイナー・中垣信夫さんが社会人のために設立するデザイン学校です。

    第2回 ミームデザイン学校設立のためのプレスクール&シンポジウム
    「デザインの可能性を探る」

    ◎講師……カスパー・シュワーベ(ジオメトリック・アーティスト)
         祖父江 慎(グラフィックデザイナー)
    ◎日時……2007年4月15日(日)13:00-16:00
    ◎会場……東京国際フォーラム ガラス棟会議室5階 G502
    ◎主催……ミームデザイン学校設立準備室

    2006.10.28 日本テレビ系列「世界一受けたい授業」にカスパー・シュワーベ氏、登場!
     19:57〜 1時限目 数学   「見るだけで天才脳をつくる!カタチマジック」

    「大人の科学vol.13 投影式万華鏡」(2006.9.28発売)に紹介記事
    「視覚革命と万華鏡の快楽」
    …スイスの幾何学アーティスト、カスパー・シュワーベは、このような三角錐・四角錐の鏡の中に「多面体」の鏡映対称が生まれる万華鏡=「多面体万華鏡」について、画期的な研究をしている。「ペンタキス」では、三角錐の一点に開いた穴から内側に入る光は60回反射を繰り返して、幾何学的な立体を映し出す。…

    *この6ページにわたる記事は、もうひとりの著者・石黒敦彦氏の執筆。19世紀に「科学おもちゃ」として誕生した万華鏡と視覚革命を解説し、延長線上にあるジオメトリック(幾何学)・アートについて言及しています。 なお、視覚革命については 『映像体験ミュージアム』も参照ください。

    2006.7.28〜8.27 岡山にてスイスの科学おもちゃ展
    岡山・成羽町美術館でカスパー・シュワーベ氏の主宰する、スイス・チューリッヒにある科学おもちゃギャラリー「AHA(アハ)」のコクションを紹介する展覧会を開催。スイス・ドイツを中心にしたヨーロッパの不思議な「科学おもちゃ」約80点。

    スイスの科学おもちゃ展
    2006.7.28〜8.27

    成羽町美術館  (岡山県高梁市成羽町下原1068-3)
    オープニングギャラリートーク
    2006.7.28(金)11:30〜「アートする心・発明する心」
    カスパー・シュワーベ+石黒敦彦
    ワークショップ
    2006.8.6(日)14:00〜宇宙の建築「テンセグリティ」を作ろう!
    講師:カスパー・シュワーベ
    2006.8.12(土)14:00〜なぞの色彩こま「ベンハムのこま」を作ろう!
    講師:石黒敦彦

    2006.7.16〜8.10 神戸・ジュンク堂書店三宮店にてフェア
    神戸芸術工科大学の協力を得て、学生たちの幾何学作品も展示され、華やかに展開されました。7/22にはカスパー・シュワーベ氏の幾何学パフォーマンスも開催。フェリーニの映画に登場しそうな大道芸人のように、カバンの中からたくさんの幾何学モデルを取り出し、楽しく不思議なパフォーマンスを繰り広げました。

    『ジオメトリック・アート』刊行記念
     「幾何学を楽しもう!」フェア
    2006.7.16〜8.10
      ジュンク堂書店三宮店 4Fギャラリー
    シュワーベ氏の幾何学パフォーマンス
    2006.7.22(土)15時 17時(2回公演)  4Fギャラリーにて
    神戸・ジュンク堂書店三宮店フェア

    2006.6.7〜7月初 青山BC自由が丘店にてフェア
    神戸芸術工科大学レクチャーシリーズなど杉浦康平デザイン本はもちろん、多面体折り紙など幾何学をアートする本、幾何学から生まれたデザインなどの関連図書も並びました。あわせて著者カスパー・シュワーベ作の幾何学モデルも販売。

    杉浦康平造本『ジオメトリック・アート』刊行記念
    「幾何学アートの世界」フェア
    2006.6.7〜7月初
      青山ブックセンター自由が丘店
    青山BC自由が丘店フェア

    2006.5.1〜6.15 ジュンク堂書店池袋本店にて刊行記念フェア
    ジュンク堂書店池袋本店9F美術書フロアでは、【幾何学を楽しもう!---フィボナッチ数列に隠された美の秘密】と題したフェア開催。 立体折り紙やエッシャーの本など、幾何学の美に触れる本を集めました。 

    「幾何学を楽しもう!
     ---フィボナッチ数列に隠された美の秘密」
    2006.5.1〜6.15 
    ジュンク堂書店池袋本店9F美術書フロア
    ジュンク堂書店池袋本店フェア



    ■書評

    日経サイエンス 2006.10月号
    …万華鏡、黄金比、バックミンスター・フラーが生み出した動く多面体「ジタバッグ」、張力を生かして棒とワイヤで組み立てたテンセグリティー構造など。形や意匠の面白さの背景にあるサイエンスを読み解きながら、ひと味ちがったアートの世界を堪能できる。

    2006.8.9 日本経済新聞 夕刊 エンジョイ読書
    …数学的な構造と物理的な力の均衡から生じる常識を超えた形が驚きを誘い、自然の奥に隠れた法則を見いだし、科学やアート、建築などに生かしてきた人間の知恵や美意識に感嘆させられる。

    2006.9月号 relax
    『ダ・ヴィンチ・コード』や『博士が愛した数式』など、最近では数学や幾何学の美と神秘が、文芸や娯楽作品でもより重要なモチーフになってきました。アートの世界にも、黄金比はじめ美の公式が数多く存在します。この本は遊びやトリック感覚満載でアート+サイエンスを多角的に楽しめる、まさにマジカルな1冊です。

    2006.9月号 ダ・ヴィンチ 紹介
    今月の注目本
    …万華鏡のシンメトリー世界、「ケプラー予想」に迫るスペース・パッキング、自然の中に潜むフィボナッチ数列、黄金比・白銀比のプロポーション…。まさにトリックともいえるような幾何学から生まれたデザイン、アート、建築の美しく不思議な形を満載したビジュアルブック。

    2006.8月号 美術手帖 書評
    形態の不思議さと美しさを楽しめる一冊
    …数学者から哲学者、建築家、アーティスト……。幾何学は、時代と場所、ジャンルを超えて、多くの人間をその魅力で虜にしてきたようである。自然界に「スペースパッキング」や「シンメトリー」の法則を見出した数学者ケプラー(雪の結晶)やマラルディ(ミツバチの巣)、「テンセグリティ」(ワイヤーのテンションのみで成り立つ自立した構造体)を建築や彫刻に採用したバックミンスター・フラー、アートの分野ではウォルター・デ・マリア、レベッカ・ホーン、フィッシュリ&ヴァイスらの作品も取り上げられている。…インビジブルな法則が隠し持つ、形態の不思議さと美しさを楽しめる一冊。






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