エネルギー自立型建築 [詳細]
NSRI選書・第1弾
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー建築)のいま。
「地球の自然と共存できる建築をつくり、
持続可能な都市や社会を実現できるのだろうか……」
社会環境デザインの先端を拓くスペシャリスト集団の日建グループの
シンクタンク、日建設計総合研究所[NSRI]からの提案がここにある。
NSRI選書・第1弾である本書は、ZEB研究会からの報告。
ZEB[ゼロ・エネルギー・ビルディング]とは、再生可能エネルギー等により
エネルギー収支ネット・ゼロを実現する建築のこと。
本書では、早期実現が世界的に期待されるZEBを
「エネルギー自立型建築」として、その基本概念とアプローチ法を説く。
■目次 |
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1章 省エネルギー建築からエネルギー自立型建築へ
・日本の省エネルギー建築の変遷と現状・日本のエネルギー事情とエネルギー自立の必要性
2章 世界各国のエネルギー自立型建築の動向
・英国、アメリカ、EU諸国における政策動向・アジア諸国、日本の政策動向とロードマップ
3章 再生可能エネルギーによるエネルギー自立型建築
・日本の再生可能エネルギー・地球上で利用できる太陽エネルギー
4章 エネルギー自立型建築のデザインメソッド
・エネルギー自立型建築のためのライフスタイル・エネルギー自立型建築実現のためのメソッド
5章 エネルギー自立型建築実現のためのケーススタディ
・郊外型、都心型オフィスビルにおけるケーススタディ・学校建築におけるケーススタディ
6章 今後の展望
・持続可能な低炭素都市を支えるエネルギー自立型建築・エネルギー自立型建築とスマートエネルギーシステム
■関連図書(表示価格は税別) |
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東京女子大学レーモンド建築 東寮・体育館を活かす会=編著 2400円
■書評 |
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●日経BP Project ECHO CITY 著者コメント
日本の伝統的な建築では、温度変化を楽しみながら受け入れ、通風や日射の制御などによって自然を上手に組み込んできた。近現代の建築でも、自然採光や自然換気を活用した例は多い。70年代のオイルショック後は、パッシブな手法の重要性がさらにクローズアップされた。日本のZEBも、この延長線上に考えていくべきだろう。…
●建築技術2013年12月号
…エネルギー自立型建築とは、再生可能なエネルギーなどにより建築物のエネルギー収支ネット・ゼロを目指す建築のこと。太陽光発電などにより敷地内で生成するエネルギー量と、空調、照明、コンセントなど、敷地内で消費されるエネルギーがおおむね等しいというのが、ネット・ゼロ・エネルギーの状態で、これが基本概念となる。…
●日刊建設工業新聞 著者インタビュー
常に手に取ってほしい 成果まとめてコンスタントに発信
これから建築に携わる学生を読者に想定した。一般の人にも分かりやすい内容にしようと心掛けているが、蓄積してきた知見を提供するためにある程度、建築を知っている人たちに向けて出版していきたい。新書サイズにしたのも特色だ。本棚ではなく、常にかばんの中に携帯し、手に取っていただきたいと思っている。