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スマートシティはどうつくる? [詳細]

目次著者紹介関連図書書評NSRI選書



NSRI選書・第2弾

次世代のまちづくり

エネルギー、水資源、情報通信、交通など
私たちのくらしを構成するすべての機能がつながり、
循環するスマートシティ(スマートコミュニティ)。

省エネルギーや創エネルギーを主体とした環境配慮・低炭素の
スマートシティ構想は、世界的な広がりを見せている。
種々の産業が活気にあふれ、環境負荷は減少し、
人々の生活は心地よい—どうすれば、そのようなまちが生まれるのか。

日建設計を母体とする日建グループのシンクタンクである
日建設計総合研究所[NSRI]が、いま世界の都市が取り組む
スマート化の課題と実現のプロセスを解く。




■目次

[刊行に寄せて] 都市、その可能性と脆弱性のはざまで  野城智也
[プロローグ]「スマート」をキーワードとする“まちづくり”

第1章 都市の現況 膨張し続ける都市・成熟を超えた都市

1.1 世界的な都市人口の集中
世界の都市人口と都市建設の増加/アジアの都市化と巨大都市の増加
1.2 加速するエネルギー消費
世界のエネルギー事情/都市におけるCO2排出構造
1.3 高齢化する都市
世界的な高齢化がかかえる問題/高齢化社会に向けたまちづくりの課題
1.4 課題解決に向けて期待されるスマート化
スマートな発想への転換/生活者発想のスマート化を/将来のコミュニティ、社会とスマート化

第2章 スマート化とは何か?

2.1 スマート化の概念整理
環境やエネルギーにまつわる都市の呼び名/スマート化の始まりと広がり
2.2 スマート化に関する施策
日本のスマートシティ関連の施策の策定/自治体の取組み
2.3 都市・コミュニティにおけるスマート化
コミュニティニーズの紐解きから始まる/持続可能の視点からのスマート化/私たちがめざすコミュニティの将来像
2.4 スマート化の標準の動きについて
なぜ標準化が必要なのか/先進国(主にEU、米国)の動き/日本の「CASBEE 都市」の場合/そのほかの国(中国、新興国)・地域の動き

第3章 スマートシティ検討のプロセス

3.1 スマートシティ開発の現況
見なおされる世界の先端事例/欧州のスマートシティ/米国のスマートシティ/新興国のスマートシティ/日本のスマートシティ/国内外のスマートシティ開発の課題と展望
3.2 スマートシティ実現のためのパッケージ検討プロセス
都市・コミュニティの類型化/パッケージ型検討プロセスの提案
3.3 スマート化を実現するための事業の進め方
官民の関わり方、官(国、自治体)に求められるもの/実現化のための組織の構築について/都市経営指標による分析

第4章 スマートシティ技術の導入計画[1]

4.1 コミュニティづくりと都市計画の方法
スマート化の本質、コミュニティのあり方/都市構造のための二つのコンセプト/段階的な開発に対応したスマートユニットの提案/鉄道沿線型スマートシティ
4.2 建物の低炭素化の推進
建築・住宅レベルの省エネ/まち全体で省エネを実現するために
4.3 エネルギー供給系インフラ計画
都市内の熱供給インフラ/都市内の電力供給インフラ/これからのエネルギー供給インフラ/再生可能エネルギーの種類と技術開発/未利用エネルギーの種類と適用先/未利用エネルギー導入の課題/ドイツ、「シュタットヴェルケ」によるバイオマスエネルギーの導入策

第5章 スマートシティ技術の導入計画[2]

5.1 上下水道系インフラ
水資源の保全と有効利用/上下水道インフラの維持管理
5.2 廃棄物処理系インフラ
廃棄物の現状と利活用の状況/日本と世界のバイオマスエネルギー/バイオマスエネルギー化の技術
5.3 インフラとしての緑・水環境
生活の豊かさを求めて/歯止めのかからないヒートアイランド現象/緑と水による風の道とクールスポット形成/緑によるストレス緩和
5.4 交通系インフラ(道路、公共交通、自動車)
交通インフラのスマート化の現状と課題/スマートコミュニティ実現のためのモビリティデザイン/EVを活用した新しい交通施策/総合的なモビリティパッケージデザインの事例/モビリティデザインと環境・エネルギーの包括的評価
5.5 ICT系インフラ
コミュニケーション系と物理情報マネジメント系/セキュリティ系インフラ/ICTが拓く次世代コミュニティサービス

エピローグ



■著者紹介

:山村真司(やまむら・しんじ)

1962年山口県生まれ。東京大学大学院建築学専攻修士課程修了。1989年に日建設計入社。2006年から日建設計総合研究所 理事、上席研究員。建築・都市の環境配慮・低炭素計画及び評価を専門とする。
主な業績:さいたまスーパーアリーナ、東京ミッドタウン、青山学院大学相模原キャンパス等の環境設備設計。大崎Think park、飯田橋I-Garden 等の風の道の環境計画。天津于家堡金融区開発、タイサムイ島など、低炭素都市・スマートシティの計画評価に従事。

:日建設計総合研究所(NSRI)

日本を代表する設計会社、株式会社日建設計グループ組織として2006年に設立したシンクタンク。都市経営、環境・エネルギー面から、サスティナブルな都市・地域社会を構築し、魅力的で活力ある未来を次世代に残すために活動中。
日建グループに蓄積された都市、建築、土木等に関する確かな技術とノウハウを活用し、産官学と研究開発協力や人的交流の活性化に努めている。




■関連図書(表示価格は税別)

[工作舎の建築の本]
  • エネルギー自立型建築 [NSRI選書] 丹羽英治=監修・著 1200円
  • 廃棄の文化誌 新装版 ケヴィン・リンチ 3200円
  • 空間に恋して 象設計集団 4800円
  • 漁師はなぜ、海を向いて住むのか? 地井昭夫 2800円
  • クリストファー・アレグザンダー S・グラボー 3689円
  • 摩天楼とアメリカの欲望 T・v・レーウェン 3800円
  • 喪われたレーモンド建築
     東京女子大学レーモンド建築 東寮・体育館を活かす会=編著 2400円



  • ■書評

    ソトコト2021年11月号「道の駅をつくる本」川端由美さん(自動車評論家/環境ジャーナリスト)紹介
    スマート構想の議論の中でモビリティは切り離せないもの。シティというと街をイメージしがちですが、スマートビレッジでもいい。要はデジタルでもっと使いやすくなる自分たちの街をつくる話が書かれています。

    2015.1.23 日刊建設工業新聞
    …著者は、山村真司NSRI理事兼上席研究員。89年の日建設計入社以来、各種建築の環境計画や都市の環境配慮・低炭素計画や評価に携わり、国内外のプロジェクトで実績を積むスマートシティーの専門家だ。







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