エネルギーマネジメントが拓く未来 [詳細]
NSRI選書・第3弾
元気な省エネ
限りある地球のエネルギー資源、
CO2排出が引き起こす地球温暖化の深刻化。
環境に配慮した暮らし、持続可能な未来社会のためには
私たちの省エネ意識とともに、建物・街区・都市レベルでの
エネルギー管理への取組みが喫緊の課題。
現状の調査・把握からエネルギー性能を評価し、問題点を見つけ、
改善策としての技術開発や、その活用システムを
構築する日建設計総合研究所の提案が、新たな未来を描き出す。
■目次 |
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[プロローグ]エネルギーマネジメント」に思いを込めて
第1章 エネルギー管理こそが未来への課題
1.1 エネルギーから見た日本の体力私たちをとりまくエネルギー事情/ 求められる、グローバルな視点とマナー
1.2 エネルギーから見た日本の課題
「エネルギー消費量の適正な状態」を求めて
建物のエネルギー消費量を適正に管理するための三つの課題
街区のエネルギー消費量を適正に管理するための二つの課題
都市のエネルギー消費量を適正に管理するために
第2章 建物のエネルギーマネジメントのポイント
2.1 建物のエネルギー消費量の実態事務所—照明・コンセントと空調熱源の管理が要
病院—空調熱源、給湯のエネルギー消費量が大きい
商業施設—二四時間運転の機器の管理が重要
ホテル—冷暖房と給湯のエネルギー消費量が鍵
住宅—コンセントと給湯の適切な管理を
2.2 建物の健康状態を確認する
一次エネルギー消費量原単位を指標に
一次エネルギー消費量原単位の降順図を使って確認する
2.3 BEMSを活用する五つのポイント
BEMS導入と運用の壁/分析からBEMSの見える化まで、活用の要点
2.4 建物の無駄なエネルギー消費をなくす
[STEP—1]現地調査による現状把握 [STEP—2]不具合の発見
[STEP—3]省エネルギー手法の立案 [STEP—4]省エネルギー手法の実践
[STEP—5]PDCAサイクルを有するマネジメント体制の構築
2.5 シミュレーションプログラムを活用する
より効果的な対策のためのシミュレーション
代表的な二つのシミュレーションプログラム
2.6 エネルギーマネジメントの事例
エネルギーマネジメントによる大規模事務所ビルの価値向上
病院のエネルギーマネジメントの要点
第3章 成功例にならう街区のエネルギーマネジメント
3.1 街区のエネルギーマネジメントとはまちぐるみで健全性を追求/CO2 排出量削減とBCPを目指して
3.2 街ぐるみのエネルギーマネジメントの事例
晴海トリトンスクエアに見る管理会社相互の連携
DHCとBEMSで省エネも無理なく継続/東京スカイツリー地区のDHC
田町駅東口北地区とSENEMSの将来計画/大阪ビジネスパーク(OBP)の新たな取組み
OBPV2Xプロジェクト開発/大阪大学の省エネルギー対策
第4章 都市のエネルギー管理、その課題と取組み
4.1 都市をエネルギーの視点からみる未利用エネルギーが存在する/ 東京二三区のエネルギー消費量の特徴
札幌市のエネルギー消費量の特徴/ 名古屋市のエネルギー消費量の特徴
4.2 都市のエネルギー消費量を低減するためのヒント
社会ニーズから都市構造の工夫へ/ 都市施設を中心とした未利用エネルギーの活用
地域冷暖房施設を中心とした未利用エネルギーの活用/ 建物間でのエネルギー融通の促進
建物のZEB化、ZEH化を推進する
第5章 エネルギーマネジメントビジネスの要
5.1 ESCO[Energy Service Company]事業新ビジネスが立ち上がる/ 期待されるESCO事業
通常の省エネルギー改修工事との違いと実施方法
ESCO事業の包括的サービス/ESCO事業の契約まで/ESCO事業の契約方式
5.2 注目されるアグリゲータビジネス
デマンドレスポンスと省エネサービス
5.3 コミッショニング[Commissioning]について
新築建物にコミッショニングを適用することによる三つの効果
新築建物におけるCAの主な役割
5.4 省エネ法対応の専門家による実施について
省エネ法の概要/ 具体的な実施内容/ 専門家による実施
5.5 東京都トップレベル事業所の認定支援
東京都トップレベル事業所の概要/ 評価内容の概要
トップレベル認定を受けるための作業概要
トップレベル認定取得のメリット/専門家による実施
第6章 エネルギーマネジメントが拓く未来
6.1 新たなエネルギー社会の実現に向けた政策エネルギー基本計画と三つの取組み
6.2 普及拡大するスマートメーターの動向
電力用スマートメーター/ ガス用スマートメーター/ 水道用スマートメーター
6.3 次世代型エネルギーマネジメントの提案
建物の次世代型エネルギーマネジメント/ 街区の次世代型エネルギーマネジメント提案
スマートエネルギーシステムの意義/街区のエネルギーシステムを考える四つの視点
街区の基本的なエネルギーシステムの枠組み
BCP・DCP性能を確保してのエネルギーマネジメント
スマートエネルギーシステムの経済性と事業性/ 地域熱供給の経済性と事業性
都市の次世代型エネルギーマネジメント
■関連図書(表示価格は税別) |
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東京女子大学レーモンド建築 東寮・体育館を活かす会=編著 2400円
■書評 |
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●都市エネルギー協会機関誌「NEW ENERGY」2016年7月号書評
東日本大震災の折には計画停電や節電が徹底されたため、東北・関東地区では年間エネルギー消費量が前年比で20パーセントも低減されたという。もちろん、この非常事態の対策を日常にまで敷衍することはできないだろう。それでも、やりようによっては、今以上の省エネの余地があることは予感される。…
●建築技術(2016年4月)書評
私たちが日常生活の中で何気なく使っている、電気やガスといったエネルギーについて考えさせられる一冊である。…エネルギー問題というと、抽象的な議論になりがちな部分もあるが、エネルギーマネジメントという具体例を通して、再生エネルギー問題と持続可能な社会について考えるきかっけになる本である。
●日建設計総合研究所webサイトで著者コメント
「持続可能な社会には、エネルギーを賢く使うマネジメントが必要だと考えます。NSRI選書第三弾には、日建設計総合研究所のそのような思いを込めています。本書を通じて、「エネルギーマネジメント」の必要性を共感してください。