自然をとり戻す人間[詳細]
L´Homme Re-Naturé
経済も文化も、そして地球環境も、将来への見通しは、ますます暗くなるばかり、
「膨張」と「均質化」の道を突き進んで来た20世紀文明の限界は、
われわれの日常生活の周辺でも露呈しはじめている。
バブル崩壊、環境ホルモン、暴力衝動………。
内なる自然と環境としての自然を、ともにとり戻すための知恵としてのエコロジーが、
エコノミーと融合するとき、「調節」と「多様性」の時代が幕を開ける。
まだ遅くはない!
■目次より |
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第1章 方向を変える文化
1 エコロジーの衝撃
2 コペルニクス的革命からダーウィン的革命へ
3 マルサスの悲観論とマルクスのメシア信仰
4 メンデルの計算とフロイトの分析
5 人間の死と動物の復活
6 科学の宗教
7 新しい教会
第2章 暴走する膨張
1 消費者への転換
2 数量の錯覚
3 国民総生産から国民純生産へ
4 《使い捨て》の社会
5 上流と下流における膨張の限界
6 自然による調節への参加
第3章 枯渇する環境
1 汚染あるいは本能の目覚め
2 開発あるいは《空間の消費》
3 同類への攻撃性あるいはアレルギー
4 余暇あるいは社会的向日性
5 消費者たちが疲れたとき
第2部 自然の調節と社会的選択
第1章 危機の教育のために
1 生物学と人文科学の教育
2 危機あるいは開花のとき
3 新しい願いの渦のなかで
4 世界を変えるために世界を乗り換える
第2章 古き良き時代の歌
1 個人的反応の多様性
2 過去への不可能な回帰
第3章 自由が芽生える無秩序
1 革新と後退
2 一般熱力学の大いなる教訓
3 自由の好機──参加か自主管理か
4 散逸構造から参加構造に
第3部 新しい平衡に向けて
第1章 公正──自由への最初の要請
1 ある成長から別の成長へ──悪しき円環を断ち切ること
2 膨張の果実を分配するか、あるいは資源をよりよく分かち合うか
3 何を措いても産業化するか、あるいは雇用をよりよく分割するか
第2章 エコロジー流の経済学
1 非情に長い期間からあまりにも短い期間へ
2 多様化の黄金律
3 複雑性の至上命令
4 質的発展と再生利用
5 生態学と経済学、すなわち同一言語
第3章 新しい文化と古い学校
1 文化的なものの蘇生
2 大学の遺伝コード
3 「国家」の遺伝コード
4 新しい学校
第4部 未来への直行便
第1章 競争から協力へ
1 経済戦争、政治闘争、そして社会的な闘い
2 自然における共存のモデル
3 友愛の大いなる夢
第2章 新しい倫理のために
1 目標を鮮明にし計画を明確にすること
2 人間の位置を回復する
3 叡知を選ぶ
第3章 狭き門
1 脳の秘密
2 自由の開花
3 前=文化の酵母
あとはあなたの胸のうちに
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