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創造性の宇宙[詳細]

目次多摩美術大学情報デザイン学科について 執筆者紹介
関連図書関連情報書評


情報デザインの新地平

創世記、イスラム建築、天体写真、生態心理学、
インタラクション、囲碁、オープン・クリエーション、
ハイブリッドスペース、デジタル・クラフト、情報宇宙図…

『創造性の宇宙』見返し



■目次より

港 千尋+永原康史 ヴィジュアル・ステージ—宇宙モデルの系譜
港 千尋 第二のビッグバンへむけて

1 コスモロジーの冒険
秦 剛平 創世記に見られる天地創造とその創造主
高橋士郎 ムカルナス——空虚の装飾
伊藤俊治 ディープ・コスモロジー——宇宙からのイメージ

2 関係性の力
須永剛司 インタラクションに関する考察——「自己座標系」をデザインすること
ジャン=ルイ・ボワシエ インタラクティブな遠近法
久保田晃弘 計算する多宇宙の囲碁

3 メディアを超えて
四方幸子 オープン・クリエーション——PAZ(分散的テンポラリー・ゾーン)の実践
平川紀道 現在地——空間と速度の再構築
前田ジョン+永原康史 柔らかなデジタル
永原康史 情報宇宙の作図法——インタラクション・ユニヴァースのための制作ノート

参考書籍・映像リスト
情報デザイン関連機関 ダイレクトリー



■多摩美術大学情報デザイン学科について

1998年に設立された多摩美術大学で最も新しい学科。学生定員120名。インタラクションデザインを軸とする情報デザインコースと、メディアアートを軸とする情報芸術コースの2つのコースから構成されている。従来の美術教育の枠に収まらない、さまざまなメディアやマテリアルの交錯と、そこから生まれる自由でオープンな創作を特徴としている。10周年を迎え、情報と物質が一体化した、ポスト情報化時代の新たな表現の世界を開拓中。




■執筆者紹介(五十音順)

伊藤俊治(いとう・としはる)
1953年生まれ。東京大学大学院人文研究科修了(西洋美術史専攻)。美術評論家、写真評論家、美術史家。多摩美術大学客員教授、東京芸術大学美術学部先端表現科教授。著書は『ジオラマ論』、『20世紀写真史』(以上ちくま学芸文庫)、『電子美術論』(NTT出版)、『バリ島芸術をつくった男』(平凡社)ほか多数。

久保田晃弘(くぼた・あきひろ)
1960年生まれ。東京大学大学院工学系研究科船舶工学専攻博士課程修了。工学博士、サウンド&ソルトウェア・アーティスト。多摩美術大学情報デザイン学科長。主な作品に《マテリアルAV——共鳴するインターフェイス》、主な著書に『消えゆくコンピュータ』(岩波書店)、『ポスト・テクノ(ロジー)ミュージック』(共著・大村書店)などがある。

四方幸子(しかた・ゆきこ)
都留文科大学英文学科卒業。NTT インターコミュニケーション・センター(ICC)特別学芸員、東京造形大学特任教授、多摩美術大学客員教授。「アモーダル・サスペンション」(山口情報芸術センター、2003)、「MobLab—日独メディア・キャンプ 2005」ほか多数のプロジェクトをキュレート。主な著書に『アート&テクノロジーの過去と未来』(共著・NTT出版)などがある。

須永剛司(すなが・たけし)
多摩美術大学大学院修士課程修了、筑波大学大学院博士課程中退。学術博士。多摩美術大学情報デザイン学科教授。日本デザイン学会理事、日本認知科学会会員。主な著書に『情報デザイン』(グラフィック社)、『情報とメディア』(岩波書店)、『技術知の射程』(東京大学出版会)、訳書に『ヒューマンインタフェースの設計方法』(マグロウヒル出版)などがある。

高橋士郎(たかはし・しろう)
1943年生まれ。多摩美術大学大学院修了。造形作家、多摩美術大学情報デザイン学科教授。主な作品に《立体機構シリーズ「詩的平行四辺形」》、《電脳制御シリーズ「電気諧調」》、《空気膜造形シリーズ「消える彫刻」》、主な論文に『イスラムの数理造形』、『絵画の方程式』、『真善美のデザイン教育』などがある。

永原康史(ながはら・やすひと)
1955年生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程満期退学。グラフィックデザイナー。多摩美術大学情報デザイン学科教授。国際タイポグラフィ学会(AtypI)会員。主な著書に『デザイン・ウィズ・コンピュータ』 (エムディエヌコーポレーション)、『日本語のデザイン』 (美術出版社)、『デザイン言語』(共著・慶應義塾大学出版会)などがある。https://www.nagahara.gr.jp/

秦 剛平(はた・ごうへい)
京都大学大学院を経て、ドロプシー大学大学院博士課程修了。ユダヤ教学博士。多摩美術大学教授。著書は『旧約聖書続編講義』(リトン)、『ヨセフス——イエス時代の歴史家』(筑摩書房)、『反ユダヤ主義を美術で読む』(青土社)ほか多数、訳書はエウセビオス『教会史』全3巻(山本書店)、『七十人訳ギリシア語聖書』(河出書房新社)ほか多数。

平川紀道(ひらかわ・のりみち)
1982年生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了。プログラムを用いた映像・音響インスタレーションを制作。《GLOBAL BEARING》にて第8回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。《a plaything for the great observers at rest》にて2008年アルスエレクトロニカ賞インタラクティブアート部門準グランプリ受賞。

ジャン=ルイ・ボワシエ(Jean-Louis Boissier)
1945年生まれ。マルチメディア・アーティスト、パリ第8大学教授。同大学インタラクティヴ美学研究所、国立装飾美術学校インタラクティヴ研究所アトリエのディレクター。主な作品に、「バス」(1985)、「北京・想い出のために」(1986)、「目玉」(1992)、「押し花」(1993)、「タブララサ(鉛筆)」(1995)、主な著書に『ルソーの時』(共著・日本文教出版)などがある。

前田ジョン(John Maeda)
1966年生まれ。筑波大学大学院芸術学研究科にて学術博士を取得。グラフィックデザイナー、コンピュータサイエンティスト。MITメディアラボ副所長を務めた後、Rhode Island School of Design(RISD)の学長に就任。主な著書に『前田ジョン:デジタルの先へ』(NTT出版)、『Design By Numbers』(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

港 千尋(みなと・ちひろ)
1960年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。写真家、評論家。多摩美術大学情報デザイン学科教授。主な写真集に『波と耳飾り』、『明日、広場で』(以上新潮社)、『瞬間の山』、『文字の母たち』(以上インスクリプト)など、著作は『群衆論』(ちくま学芸文庫)、『注視者の日記』(みすず書房)、『予兆としての写真』(岩波書店)、『記憶』(講談社)ほか多数。




■関連図書(表示価格は税別)

  • イマジナリー・ナンバーズ  
    コンピュータによるヴィジュアル・プログラミングラボラトリー  木本圭子 4800円
  • 映像体験ミュージアム 増補版  
    イマジネーションの未来へ  東京都写真美術館 2200円
  • ジオメトリック・アート  
    神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ  C・シュワーベ+石黒敦彦 3900円
  • カオスの自然学  
    水、大気、音、生命、言語から  テオドール・シュベンク 2400円
  • 身体化された心  
    仏教思想からのエナクティブ・アプローチ  フランシスコ・ヴァレラほか 2800円
  • ヒューマン・インフォマティクス  
    触れる・伝える・究める デジタル生活情報術  長尾 眞=監修 2800円
  • 感じる・楽しむ・創りだす 感性情報学  
    感性的ヒューマンインターフェース最前線  原島 博+井口征士=監修 3600円



  • ■関連情報

    2008.11.23(日)青山BC青山本店にて、港千尋・永原康史トークイベント開催
    『創造性の宇宙』刊行記念「情報デザイン ブックガイド・トーク」を開催。「情報デザイン」をよりよく知るための重要図書20冊をめぐって、映像を交え、ブック・ジョッキー形式で語り尽くす。当日会場では、二人がこれまでに手掛けた入手困難な関連書籍も限定販売。トークイベントの様子+限定販売本フェア(2009年2月まで) >>>
    ABCトークイベントでの港千尋さんと永原康史さん ABC本店イベント

    2008.10月 青山BC六本木店、六本木ヒルズ店にてフェア開催
    10/5から青山BC六本木店にて、フェア先行スタート。10月下旬から六本木ヒルズ店で『創造性の宇宙』の響きにインスパイアされたオリジナルフェアを開催。六本木店・六本木ヒルズ店フェアの様子はこちら。 >>>
    ABC六本木フェア ABC六本木フェア

    2008.10.5 iddX:宇宙パーティー
    多摩美術大学情報デザイン学科(iddX)が10周年記念パーティーを開催。この10周年記念論集である『創造性の宇宙』のお披露目も。>>>




    ■書評

    +DESIGNING 2009.1月号
    天地創造図、囲碁の宇宙観から宇宙を体感するメディアアート、そしてネットワーク空間で増殖する創造まで……。

    ブレーン 2009.1月号
    古代の神話から最新のデザイン、アート、テクノロジーまで、あまりにも広大な「宇宙」が現出している。

    Web Designing 2008.12月号
    17世紀のガリレオ・ガリレイの著書「星界の報告」や「インド天文周期算定用の図」など、宇宙にまつわる貴重な歴史資料のほか、デザイナーであり、MIT教授である前田ジョン氏との対談「柔らかなデジタル」も収録されている。情報デザインについて日々考えている人々の思考に触れ、創造力がかき立てられる一冊だ。

    2008.11.22 NHK BS週刊ブックレビューにて紹介
    2008.11.22(土)放送のNHK BS週刊ブックレビューでは、青山ブックセンター本店のベストセラーが紹介。そのランキングに『創造性の宇宙』が入り、紹介されました。






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