グールド
『進化理論の構造』チラシ
& 訳者あとがき 全文公開
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稀代の進化生物学者スティーヴン・ジェイ・グールドの遺作にして最高傑作の『進化理論の構造』が、大著ながら好調です。販促のためのチラシを作成しました。ご希望の方はオーダーフォームにて「『進化理論の構造』チラシ希望」とお知らせください。
■ [訳者あとがき]公開
『進化理論の構造』の訳者・渡辺政隆さんのご厚意で、 [訳者あとがき]を全文公開します。 集大成、鈍器本との話題が先行し、手が出せない読者も少なくないと思いますが、実際はどのような書物なのかがうかがえます。まずお読みください。 [訳者あとがき] 流れのほとりに植えられた木
はてさて、原著は1400ページ——目次だけでも15ページ!——を超え、訳書に至っては1800ページを超える本書について、何を語っても言葉足らずに終わるしかない中、何を語ればよいのだろう。
本書は進化生物学の泰斗スティーヴン・ジェイ・グールドが2002年に出版した The Structure of Evolutionary Theory の全訳である。著者グールドは本書の執筆に20年をかけ、本書出版の2カ月後にこの世を去った。
著者のグールド自身は、本書について、ダーウィンの『種の起源』最終章の冒頭の一節に倣い、「本書もまた、すさまじい厚さではあるが、系統立った解釈のための概要であり、一つの長い論証といっていい」(p.0035)と書いている。また本書を構想した理由としては、「ダーウィンの素晴らしい強靭さの賛歌であると同時に、階層論的な原因をしかるべく修正した上で復活させるための呼びかけとして構想した」(p.0259)と書いている。続きはこちら