工作舎ロゴ 書籍解説


10月の新刊 松岡正剛
『編集宣言』



『編集宣言』

10月の新刊は、 『編集宣言—エディトリアル・マニフェスト』です。8月に亡くなられた工作舎初代編集長 松岡正剛さんが、『遊』時代に綴った編集エッセイを緊急追悼出版します。

H(へんしゅう)芸からE(エディトリアル)闘争へ!
編集とは世界と向き合うことである。
そこには方法の発見があり、関係の発見がある。
そして何より、日が暮れても、カラスが鳴いても
帰りたくなくなるような
とびっきりの「遊び」がある。

「土星紀」1979年8月号〜1981年12月号での連載「エディトリアル・マニフェスト」を軸に、『遊』9号「存在と精神の系譜 上」(1976年10月)の「編集エッセイ」をまとめました。

『編集宣言』は、四六判変型上製、152頁、定価 本体1600円+税、10月下旬発売予定。




■目次より

エディトリアル・マニフェスト

H芸からE闘争へ/マントラの出現/類と例/埒の内と外/書物と本物/間と対/見当と見分/プリヘンジョン/間違い/顔と背中/見返り美人/目次読書法/本文組/声字実相/両観音/ナリユキ/ルビとフリガナ/ルビズム宣言/文字の宇宙/立ち読みと奥付/頁と丁合/本日の本/本の神殿/本と帝王学

初めて『遊』を読む人のために—「別の仕事」との関係から

場所と地図/自転車の乗り方/命名はお気に召すまま/暴走族/何が似ているか/気配の存在学/不等式の使用/「私」を消す方法/彼の噂/洒落/聖自然学/ページの中の時計/別の仕事/歴史と感覚/アジアを少々/遊撃性/アマチュアのためのゲーム/この仕事

編集者あとがき—「遊線放送局」より



■著者紹介:

松岡 正剛 (まつおか・せいごう)
1944年1月25日、京都室町に生まれる。実家は悉皆屋型の呉服屋。「正剛」の名は、父親の「他人に殺されるくらいの気概の持ち主になれ」との思いにより、中野正剛より採られた。3歳で東京日本橋に転居、さらに京都、横浜へと住まいを移し、高校時代は九段高校で『九段新聞』、大学では『早稲田大学新聞』の編集に携わる。早稲田大学文学部中退後には、高校生向けのタブロイド誌『the high school life』の編集長を務めた。1970年6月より雑誌『仮面』の創刊準備をスタートするが、刊行直前に発行元の仮面社が活動休止。『仮面』は『遊』と改称され、1971年4月に『遊』の制作発行母体として工作舎の設立メンバーになる。1982年、『遊』休刊とともに独立し、1987年に編集工学研究所を設立。「生涯一編集者」として疾走を続け、2024年8月12日、永眠。田中優子との対談集「昭和問答」(岩波新書)の「あとがき」が最後の執筆原稿となった。

追悼・松岡正剛もお読みください

松岡正剛_2022年春、近江長浜にて
松岡正剛 2022年春、近江長浜にて






ALL RIGHTS RESERVED. © 工作舎 kousakusha