工作舎ロゴ 書籍解説

HOME > 書籍 > ジャンル一覧新刊一覧 > [3]技術・医学・社会システム/基本データ




ライプニッツ著作集 第II期
[3]技術・医学・社会システム [詳細]

目次監修者・訳者紹介関連図書書評ライプニッツ著作集 第II期



ライプニッツ著作集 第II期 全3巻ついに完結!

理論×実践
発明し、提言し、計画する

30年戦争(1618-48)で疲弊したドイツを甦らせて理想の社会を実現するため、
生涯宮廷顧問官として八面六臂の活躍をした
ライプニッツ(Gottfried Wilhelm Leibniz, 1646-1716)。
「理論を伴う実践」を生涯のモットーとしたライプニッツの
技術・医学・社会システムをめぐる多彩な探究プロセスが、
300年の時空を超えて明かされる。



■目次

【第1部】技術

1 奇想百科 新趣向博覧会開催案  佐々木能章=訳・解説
2 時計論  稲岡大志=訳・解説
3 ハルツ鉱山開発  大西光弘=訳・解説
4 計算機の発明  稲岡大志=訳・解説
5 パパンとの往復書簡  池田真治=訳・解説
6 ゲーム覚書  稲岡大志=訳・解説

【第2部】医学

1 医事に関する諸指示  長綱啓典=訳・解説
2 保健官庁設立の提言  長綱啓典=訳・解説
3 ペスト対策の提言  長綱啓典=訳・解説
4 シュタール医学への反論  松田 毅=訳・解説

【第3部】社会システム

1 諸々の技芸と学の興隆のための協会をドイツに設立する提案の概要  酒井 潔=訳・解説
2 協会と経済  中山純一=訳・解説
3 省察の使用について  津崎良典=訳・解説
4 知性と言語をさらに鍛錬するようドイツ人に勧告する文書  高田博行=訳・解説
5 公営保険  佐々木能章=訳・解説
6 終身年金論  佐々木能章=訳・解説
7 人の寿命と人口に関する新推論  林 知宏=訳・解説
8 図書館改革案  山根雄一郎=訳・解説
9 図書館計画  上野ふき=訳・解説
10 ドイツ愛好会設立案  藤井良彦=訳・解説
11 諸学と諸技芸の協会を設立する構想  酒井 潔=訳・解説

総解説 「《実践を伴う理論》の真骨頂」 佐々木能章

ライプニッツ稿(別丁)



■監修者・訳者紹介

酒井 潔 (SAKAI, Kiyoshi)──1950年生。学習院大学教授。日本ライプニッツ協会会長。哲学専攻。著書:『世界と自我』(創文社)、『ライプニッツ』(清水書院)、『ライプニッツのモナド論とその射程』(知泉書館)、共編著:『ライプニッツを学ぶ人のために』(世界思想社)、『ライプニッツ読本』(法政大学出版局)など。

佐々木能章 (SASAKI, Yoshiaki)──1951年生。東京女子大学教授。哲学専攻。著書:『ライプニッツ術』(工作舎)、訳書:『弁神論』(『ライプニッツ著作集』6・7巻、工作舎)、共編著:『ライプニッツを学ぶ人のために』(世界思想社)、『ライプニッツ読本』(法政大学出版局)など。

稲岡大志 (INAOKA, Hiroyuki)──1977年生。神戸大学など非常勤講師。哲学専攻。論文:「ライプニッツ的空間はいかにして構成されるか?」(『日本カント研究』18号、「実体の位置と空間の構成」(『ライプニッツ研究』3号)など。

大西光弘 (ONISHI, Mitsuhiro)──1958年生。立命館大学非常勤講師。哲学専攻。共著書:『西田幾多郎のライフヒ ストリー』(晃洋書房)、訳書:『現象学とライプニッツ』(晃洋書房)、論文:“Leibniz, Buddhismus und Nishida”, Natur und Subjekt: Akten des IX. Internationalen Leibniz-Kongresses, 2011など。

池田真治 (IKEDA, Shinji)──1976年生。富山大学准教授。哲学専攻。論文:「想像と秩序 ライプニッツの想像力の理論に向けての試論」(『ライプニッツ研究』創刊号)、“Les limites et ses modalités chez Leibniz”, Natur und Subjekt: Akten des IX. Internationalen Leibniz-Kongresses, 2011、共訳書:『デカルト数学・自然学論集』 (法政大学出版局)など。

長綱啓典 (NAGATSUNA, Keisuke)──1975年生。帝京大学准教授。哲学専攻。著書:『ライプニッツにおける弁神論的思惟の根本動機』(晃洋書房)、共編著:『ライプニッツ読本』(法政大学出版局)、論文:「ライプニッツにおける充足理由律の射程」(『ショーペンハウアー研究』第18号)など。

松田 毅 (MATSUDA, Tsuyoshi)──1956年生。神戸大学大学院教授。哲学専攻。著書:『ライプニッツの認識論』(創文社)、Der Satz vom Grund und die Reflexion―― Identität und Differenz bei Leibniz(Peter Lang)、『部分と全体の哲学――歴史と現在』(編著、春秋社)、『哲学の歴史』第5巻(共著、中央公論新社)など。

中山純一 (NAKAYAMA, Junichi)──1975年生。東洋大学ほか非常勤講師。哲学専攻。著書:『フッサールにおける超越論的経験』(知泉書館)。共著:『現象学のパースペクティヴ』(晃洋書房)。論文:「フッサールにみるモナド概念のポテンシャリティ」(理想社)など。

津崎良典 (TSUZAKI, Yoshinori)──1977年生。筑波大学准教授。哲学専攻。著書:『デカルトの憂鬱』(扶桑社)、共著:Normes et marginalités à l’épreuve (Presses universitaires de Strasbourg)、共訳書:O・ブロック『唯物論』(白水社文庫クセジュ)、『デカルト全書簡集』第四巻(知泉書館)など。

高田博行 (TAKADA, Hiroyuki)──1955年生。学習院大学教授。ドイツ語学専攻。著書:Grammatik und Sprachwirklichkeit von 1640–1700(de Gruyter)、『ヒトラー演説』(中央公論新社)、共編著:『歴史語用論入門』(大修館書店)、『歴史社会言語学入門』(大修館書店)、『ドイツ語の歴史論』(ひつじ書房)など。

林 知宏 (HAYASHI, Tomohiro)──1961年生。学習院高等科教諭。数学史専攻。著書:『ライプニッツ:普遍学の夢』(東京大学出版会)、共著『ライプニッツを学ぶ人のために』(世界思想社)、共訳:『カッツ 数学の歴史』(共立出版)など。

山根雄一郎 (YAMANE, Yuichiro)──1970年生。大東文化大学教授。哲学専攻。著書:『〈根源的獲得〉の哲学』(東京大学出版会)、『カント哲学の射程』(風行社)、共訳書:『ロールズ哲学史講義』(みすず書房)、『ハイデッガー全集』第42巻(創文社)、キューン『カント伝』(春風社)。

上野ふき (UENO, Fuki)──1981年生。中京大学助教を経て名古屋大学大学院情報科学研究科(複雑性科学専攻)博士課程在学。論文:「知の創発モデル ライプニッツの〈モナド〉の現代的意義」(「特集・ライプニッツ『モナドロジー』300年」『理想』2013, No. 691)。

藤井良彦 (FUJII, Yoshihiko)──1984年生。文学博士。著書:『メンデルスゾーンの形而上学——また一つの哲学史』 (東信堂)、『不登校とは何であったか?——心因性登校拒否、その社会病理化の論理』(社会評論社)、共編著:『在野学の冒険』(批評社)など。




■関連図書(表示価格は税別)

[ライプニッツをめぐる工作舎の本]
  • ライプニッツ著作集 第II期 第1巻 哲学書簡  知の綺羅星たちとの交歓  8000円
  • ライプニッツ著作集 第II期 第2巻 法学・神学・歴史学  共通善を求めて  8000円
  • ライプニッツ著作集 第I期 全10巻
  • ライプニッツ術 モナドは世界を編集する  3800円
  • ライプニッツの普遍計画 バロックの天才の生涯  5340円
  • 英仏普遍言語計画 デカルト、ライプニッツにはじまる  4800円
  • ペルシャの鏡 ライプニッツの迷宮をめぐる幻想哲学小説  1800円
  • デカルト、コルネーユ、スウェーデン女王クリスティナ カッシーラーの隠れた名篇  2900円
  • 地球外生命論争 カントからロウエルまでの世界の複数性をめぐる思想大全  20000円
  • 世界の複数性についての対話 フォントネルによるお洒落なSF  1900円



  • ■書評

    現代数学 2021年4月号 三浦伸夫氏「2冊の数学史 ライプニッツ三昧」
    「…ライプニッツの数学といえば無限小幾何学, 算術, 代数学, 数学の基礎などに限定されがちであるが, 本書は, 実用面での「混合数学」である機械学, 年金・保険論, 数学器具などにも話が及び, 新しいライプニッツ数学の姿を見せてくれる。」







    ALL RIGHTS RESERVED. © 工作舎 kousakusha