『漁師はなぜ、海を向いて住むのか?』、
11/21 増刷出来 & 10/30 日経新聞記事
しかも本日10/30、日経新聞朝刊文化欄に「漁師の住む村 究めた男」という見出しの記事が掲載されました。『漁師はなぜ、海を向いて住むのか?』の著者・地井昭夫さんのことです。本書刊行の中心人物であり、解説を執筆された重村力さんがご執筆くださいました。10/30 日経新聞記事pdfを追加(2012.11.7)
漁師の住む村 究めた男
40年にわたる漁村集落研究者の遺稿をまとめる
…早稲田大学で建築家の吉阪隆正に師事した地井は、北海道から沖縄まで小さな漁村を訪ね歩いて膨大な資料と文章を残した。77年に仲間と漁村計画研究所を設立、全国の漁村環境整備を進めながら、海と共に暮らし、その恵みを得ながら形作られた島国・日本の文化を追い続けた。…
…(遺稿集編集)作業のさなか2011年3月には東日本大震災が発生。改めて地井の仕事の重要性が浮かび上がった。彼は33年に三陸一帯を襲った大津波、奥尻島が津波被害を受けた93年の北海道南西沖地震、95年の阪神大震災について論じているからだ。…
…東日本大震災後に遺稿を「漁師はなぜ、海を向いて住むのか?」(工作舎)という書物にまとめ、地井の研究が一つの像を結んだように感じている。島国に暮らす私たちは漁村からもっと多くを学べるに違いない。彼の仕事を受け継ぎ、多くの漁村が被災した東北の復興に生かしていくことが残された次の課題だと思う。