『ライプニッツ著作集 第I期』
9月より新装復刊
『第I期(全10巻)』新装復刊リーフレット。クリックするとpdfに移動します。
『ライプニッツ著作集 第II期[3]技術・医学・社会システム』を6月に刊行し、これをもって完結したばかりの『ライプニッツ著作集』。懸案だった『第I期(全10巻)』をついに新装復刊します。
『第I期(全10巻)』は、下村寅太郎・山本 信・中村幸四郎・原 亨吉各氏を監修者に迎え、バロックの哲人の普遍的精神の全容を精選・翻訳した本邦初、世界に類のない著作集。論理学、数学、科学、哲学、宗教から中国学まで、多岐にわたる主要著作を総合的に編み、1999年に完結しました。第35回日本翻訳出版文化賞を受賞しました。ほとんどの巻で増刷を重ねましたが、残念ながら今や半数以上の巻が品切に。『第II期(全3巻)』の完結を機に、『第I期(全10巻)』を新装版にて順次復刊いたします。
第1回配本は長らく品切だった『[8]前期哲学』。「表出」の哲学を開示した『形而上学叙説』、『アルノーとの往復書簡』を軸に、『認識、真理、観念についての省察』、『唯一の普遍的精神の説についての考察』など、1702年までの小品を収載。
西谷裕作+竹田篤司+米山 優+佐々木能章+酒井 潔=訳A5判上製、本体9000円+税。発売は9月中旬予定。
■[8]前期哲学 目次
対話─事物と言葉の結合、ならびに真理の実在性についての観念とは何か認識、真理、観念についての省察
自然の法則の説明原理─神の知恵の考察によって自然の法則を説明するために有用な普遍的原理についてのライプニッツ氏の書簡。マルブランシュ師の返答への回答として
二四の命題
実在的現象を想像的現象から区別する仕方について
実体の本性と実体相互の交渉ならびに心身の結合についての新たな説事物の根本的起源について
感覚と物質とから独立なものについて─プロイセン王妃ゾフィー・シャルロッテへの手紙
唯一の普遍的精神の説についての考察
形而上学叙説
アルノーとの往復書簡
※第2回配本は、『[4] 認識論 [人間知性新論…上]』『[5] 認識論 [人間知性新論…下]』を2018年11月に予定。
上のリーフレットの裏は『第II期(全3巻)』
■パブリシティ
「出版ニュース2018年8月号」に第II期完結と第I期復刊の紹介記事を掲載していただきました。「『ライプニッツ著作集』第II期(全3巻)が完結した。バロックの天才、天才の時代の最も天才的な天才とまで呼ばれるライプニッツ(1646〜1716)…」