●キルヒャーの音楽図譜 02
『普遍音楽』より
鳥の鳴き声
A 夜明けを告げる雄鶏の声 /B 産気付いた雌鳥の声 /C ヒナを呼び集める雌鳥の声/
D ウズラの声/E カッコウの声/右下はオウム
全ての動物の中でも、特に鳥は歌と語りの技能と才能を自然から授かった。…雄鶏は様々な独特の声を出す。熱狂したとき、雌鳥をつつくとき、ヒナを呼び集めるとき。時を告げると夜明けがやって来る。雌鳥は、若鶏が集まって自分を誘惑するとき、卵を抱くとき、怒っているとき様々な声を出す。ウズラは、ピゴリスモも代わりに一様の声を繰り返すのみだ。カッコウは譜例が示すような「グ、ク」と鳴くのみだ。(「第一巻 解剖学 第十五章 全て動物の自然の声」より)