●月島を歩く〜『月島物語ふたたび』の世界へ 03
西仲商店街の日常
住宅地区ではかつての町工場がマンションに成り代わる例が多いが、(西仲)商店街ではこれまで普通の魚屋や雑貨屋が、気が付くともんじゃ屋に面変わりしている。もんじゃ焼はかつて島の子供たちによる、昼の食べ物だった。現在では陸地から到来する大人たちの、夜の食べ物だ。夕方の六時ともなれば商店街全体にトンカツソースの匂いが立ちこめ、地下鉄の駅は待ち合わせの若い男女でいっぱいとなる。どの店も混雑して行列ができ、順番をめぐって客どうしが喧嘩をすることさえあると聞いた。
(『月島物語ふたたび』1999 月島への旅の追憶 より)
■確かに平日の昼間からもんじゃ焼は人気で、先日も40人くらいのおばあちゃん軍団がお店から出てくるところを見かけたばかりです。もんじゃ以外にも西仲商店街には小さなお店が軒を連ね、商店街に流れる虎舞竜のROADを聞きながら歩くだけでも楽しめます。1階のお店とは異なる2階の看板や、昼下がりに小学生男子が集う駄菓子屋さん。昨日行ったサンドイッチ屋さんは30円おまけしてくれました。(編集部)