1月下旬の新刊『ライプニッツ著作集』第I期新装版 第10巻
『ライプニッツ著作集』第I期新装版(全10巻)の第3回配本は、「第10巻 中国学・地質学・普遍学」。1月下旬に発売します。
東方へ、地下へ、普遍学へ、百科全書へ。
ライプニッツが活躍した17世紀、東洋で大帝国を築いた清にはキリスト教の宣教師が派遣され、さまざまな情報をヨーロッパにもたらしました。ライプニッツも中国への関心を深め、自ら創案した「二進法」と中国の「易」の類似を論じています。
この第10巻には、二進法と易の陰陽図の類似を論じた小編など3編が「中国学」に収録されています。 また、「地質学」にはハルツ鉱山開発の体験を背景にヴェルフェン家史の前章として地質時代を記した『プロトガイア』、生涯追い続けた「普遍学」には論考6編を収載しています。
目次中国学
0と1の数字だけを使用する二進法算術の解説、ならびにこの算術の効用と中国古代から伝わる伏羲の図の解読に対するこの算術の貢献について/中国自然神学論/最新中国情報地質学
プロトガイア普遍学
百科全書あるいは普遍学のための予備知識/普遍学の基礎と範例/諸学問を進展させるための格率/確実性の方法と発見術に関する序論/普遍的記号法─その起源と価値/普遍的記号法─その論理的一般原理*新装版では帯色が巻ごとに変わり、『第8巻 前期哲学』のみかん色、『ライプニッツ著作集 第I期[4]認識論 上』の紫、『ライプニッツ著作集 第I期[5]認識論 下』の黄色につづき、今回はピンクとなり、とても鮮やか。全10巻が揃うと大変カラフルです。
この新装版は隔月で刊行予定。全巻予約を定期で承ります。その予約特典、冊子「発見術への栞」が大好評です。高山宏氏や彌永昌吉氏をはじめ、海外のライプニッツ研究者など多彩な執筆陣を迎えた、旧第I期の月報「発見術への栞」をまとめた小冊子です。
第I期特別付録『発見術への栞』