●本の散歩
〜古本系シルクスクリーン・石丸澄子の世界 menu
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●西荻窪の「古書 興居島屋(ごごしまや)」店主にして、版画家としても活躍する石丸澄子。装画を手掛けた『気まぐれ古書店紀行』(岡崎武志著/工作舎)も大好評。古書即売会「本の散歩展」ポスターをはじめ、古本の世界にマッチしたレトロな作風の数々をご紹介します。
●石丸澄子
1960年生まれ。京都市出身。版画家・古書店主。
1980年 名古屋造形芸術短大ビジュアルデザイン科卒
1985年上京。年齢・学歴不問・先着順入校の美学校 赤瀬川原平教場「考現学教室」に申し込むも既に定員オーバーとなり、漠然と第二希望の「シルクスクリーン工房」を選び入校。岡部徳三に師事。ほとんど未経験であったこの版式に熱中し、友人の演劇・舞踏ポスター等を制作する。名画座モギリやデザイン事務所でアルバイトをしながら同工房助手。
美学校は古書街・神保町にあり、空いた時間に古本屋巡りをする(といっても主に絵葉書、包装紙等の安価な紙物を集める)。
1990年〜1994年 工房の先輩が主宰する「久利屋グラフィック」(武蔵野市)に勤務(刷り師見習い)。現代美術作家の新作版画制作現場に立ち会う。
1995年 古書店「なないろ文庫ふしぎ堂」でアルバイトをしていた男性と結婚。同時に店主・田村氏の協力のもと、西荻窪に「古書 興居島屋(ごごしまや)」開業。店番をする。
ルリユール(製本工芸)教室に通い、基礎を学ぶ。
1996〜1998年 美学校 版画演習講師(シルクスクリーン担当)
1996年 古書展「第1回 本の散歩展」に初参加。事前の打ち合わせを兼ねた酒席で、シルクスクリーンでポスターを作ることを約束する。 以来、現在に至るまで年2回、春と秋に自宅6畳にブルーシートを敷き、ひとりチマチマ、ガシガシッとポスターを刷り続けている。 いまのところ古本系シルクスクリーン(『彷書月刊』編集部命名)は競合相手がいないので、仕事もポツポツと増えてきている。
2003年より年1回発行の『おに吉』(荻窪・西荻窪・吉祥寺地域の古本屋地図付フリーペーパー)のデザイン担当
2003年 新・東京古書会館落成記念イベント「古本拡張計画」ポスター、チラシ制作
2003年 ちくま文庫『古本極楽ガイド』(岡崎武志著)装丁
2004年 離婚。しかし古本屋は離れがたく、共同経営というかたちで継続。夫婦漫才コンビが別れても続けているのと似たようなものか。
2005年 ちくま文庫『古本生活読本』(岡崎武志著)装丁
2005年 高円寺 古本酒場「コクテイル」でポスター展開催(常設になる)
2005年 府中市美術館にてシルクスクリーン・ワークショップを開催
2006年 工作舎刊『気まぐれ古書店紀行』(岡崎武志著)装画
2006年2月15日〜3月15日 高円寺 古本酒場「コクテイル」にてQBB久住卓也との二人展 シルクスクリーンによる新作手拭い展『くすすみ てぬぐいしりぬぐい』開催。
2006年8月11日〜16日 京都「ガケ書房」にて、てぬぐい展開催予定。