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●キルヒャー・驚異の図像 menu

『キルヒャーの世界図鑑』より



01
01 パゴダ
02
02 「プサ」の像
03
03 中国の湖
04
04 パイナップルの木
05
05 日本の三頭の神
06
06 中国の山岳神
07
07 メンフィスのピラミッドと墳墓
08
08 サルスティウスのオベリスク
09
09 セラーピス
10
10 パンあるいはユーピテル
11
11 黄道十二宮と北の空の星座
12
12 エトナ山の噴火
13
13 地下の火
14
14 巨人
15
15 バジリスク
16
16 太陽
17
17 磁石による神話
18
18 口をきく彫像
19
19 世界創造の和声
20
20 幻燈



ロングセラー『キルヒャーの世界図鑑』からの図像を紹介します。キルヒャーは、17世紀における古代エジプトや中国研究の第一人者であり、地質学・医学など広範囲にわたる分野で高い名声を得ました。しかし、中国がエジプト起源という説など珍奇な説も多く、科学革命から取り残され、忘れられた存在に。やがて20世紀になって、バルトルシャイテス、澁澤龍彦ら図像派から、その摩訶不思議な想像力を再評価されるようになりました。ことに澁澤最期の小説『高丘親王航海記』装画にキルヒャーの『シナ図説』を用いたほど。本書では澁澤龍彦、中野美代子、荒俣宏が解説を寄せていることも魅力です。

アタナシウス・キルヒャー Athanasius Kircher 1602-80
フルダの近くで生まれたイエスズ会士アタナシウス・キルヒャーは、万象に首を突っこんだ奇人であり、珍奇なものの蒐集家であり、「驚異博物館」の所有者であり、そして韜晦趣味のある一級の学者であった。彼の膨大な著作は古代エジプトとその言語、その象形文字、エジプト起源の文明を有するという支那、磁気学と磁石、音楽、天上界・地上界、光と影、暗号の秘密などに及んでいた。それは純粋科学とオカルト学、正しい判断力と非常識、百科全書的構成と奇事異聞との混淆であった。彼の評判を聞いたデカルトは、なんとかして彼と親交を結ぼうとした。——ユルギス・バルトルシャイテス


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